設備監視ソリューションProduce by イージーメジャー

コラム

WTM

産業廃棄物処理場の火災リスクを“未然に防ぐ”無線式温度監視システムが実現する安心の現場管理

近年、全国各地の産業廃棄物処理施設やリサイクルヤードで、廃棄物の山から突然煙が上がる――そんな火災事故が後を絶ちません。
実際、環境省の発表によると、廃棄物関連施設の火災件数は年々増加傾向にあり、その多くが廃棄物内部の温度上昇による自然発火が原因とされています。
一見、表面は安定しているように見える廃棄物の山も、内部では微生物の分解や化学反応によって熱が蓄積し、数百度まで上昇するケースも少なくありません。
しかもその兆候は、目では見えず、手でも触れない“見えない危険”です。ひとたび発火すれば、消火活動には長時間を要し、施設設備の損壊だけでなく、処理業務の停止、近隣住民への影響、さらには風評被害や保険料の上昇など、経営に大きなダメージを与えます。

このような背景から、各自治体や保険会社でも「温度監視による早期異常検知」の重要性が高まっています。しかし現場では、
・巡回点検では変化をリアルタイムで捉えられない
・設備が広く、電源のない場所では監視が難しい
・有線センサの配線工事がコスト・工期の負担になる
といった課題が残されています。

だからこそ今、“温度の見える化”こそが最も効果的な火災リスク対策です。現場の温度をリアルタイムで把握し、異常を早期に検知できる体制を整えることで、火災の芽を「発生前」に摘み取ることが可能になります。

現場のリスクを“無線で見守る”無線式温度監視システムが実現する、確実で手間のない防災管理。

火災のリスクを低減するためには、“温度の異常をどれだけ早く察知できるか”が鍵となります。
しかし、廃棄物ヤードや保管庫のように、広範囲で電源の確保が難しい現場では、有線式の監視システムは非現実的。設置の手間やコストが障壁となり、実際には「わかっていても導入できない」という声が多く聞かれます。

その課題を解決するのが、株式会社イージーメジャーの 無線式温度監視システム「WTM」 です。WTMは、熱電対センサと送信機を一体化した子機を廃棄物山や保管エリアに設置するだけ。電池駆動で動作し、配線工事は一切不要。
LoRa無線による長距離通信により、最大500m離れた親機へデータを安定送信します。中継機を導入すれば、さらに500mの延長が可能。最大200台の子機を同時監視できるため、広い処理場全体の温度をリアルタイムに把握可能。
異常な温度上昇を検知すれば、即座に警報を発報し、PC画面上にアラートを表示。オプションで警備会社への通報やメール通知にも対応します。

システム概要

シンプル構成で、すぐに使える。
子機(温度センサ一体型送信機)
 熱電対棒で温度を計測し、LoRa無線で親機へ送信。
親機(中継・データ収集装置)
 受信データをPCへ転送し、リアルタイム監視を実現。
PCソフトウェア
 温度グラフ表示・警報設定・データ保存・GPS位置表示(オプション)対応。

導入までの流れ

導入をご検討の際は、まず現場の状況を丁寧にヒアリングいたします。監視したい箇所の数や設置距離、電源環境などを確認した上で、最適なシステム構成をご提案します。導入前には、デモ機の貸出にも対応しており、実際の現場で通信距離やデータ精度、操作感をお確かめいただけます。デモ機での確認後、問題がなければ本導入となり、設置から運用サポートまでを当社が一貫してサポートいたします。
現場の環境や運用体制に合わせて柔軟に対応いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

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