設備の異常は、ある日突然発生するものではありません。多くの場合、振動や温度の変化といった「小さな予兆」が現れています。しかし、その変化に気づけず、結果として突発的な故障や停止につながってしまうケースは少なくありません。
こうしたリスクを防ぐ手段として注目されているのが、振動センサによる常時監視です。ただし現場サイドでは、設備に固定のためのねじ穴を空けることができない場合が多くあります。その場合、磁石などによって振動センサを取り付ける方法が用いられます。
振動センサの取り付け方で精度が変わる場合もあり、メリット・デメリットを考慮して設置することが求められます。
精度は“密着”で決まる
高周波応答での精度は、取り付け方法に影響されます。一般的に、センサと機械表面の間の取り付け表面積の接触が大きいほど、高周波帯域の精度が高くなります。
ネジ取り付け(またはエポキシ接着剤取付)では機械上の加速度センサの接触面が最大化されるため、センサの高周帯域の測定が可能になります。逆に、プローブ先端に取り付けられたセンサは、機械表面と接触する表面積が非常に小さく、500 Hzを超える高周波精度はほとんど得られません。
子機の設置方法
ネジ固定(最も高精度)
しっかりと固定できるため、高周波まで正確に測定可能。重要設備や本格的な診断に最適な方法です。
接着剤での固定(加工不要で高精度)
ネジ加工ができない場所でも設置可能。ターゲットのみを設備に固定しておけば、センサの取り外しは可能になります。
磁石固定(平面磁石)
工具不要で簡単に設置でき、移設もスムーズ。平面な取付箇所を確保できれば設置しやすく、手軽に始めたい場合に最適です。
磁石固定(曲面磁石)
工具不要で簡単に設置でき、移設もスムーズ。平面な場所が確保できない場所でも設置しやすい。
下の表は、利用可能な取り付け技術の範囲と、それに対応する周波数応答の期待値に関する一般的なガイドラインを示しています。

豊富なラインナップ
弊社で販売しているCTC社加速度センサや無線振動センサでは、豊富な取り付けラインナップがあります。CTCでは、有線システムと無線システムの両方に対応した業界最大級の幅広い取り付けオプションを用意しています。
・プローブ(3種)
・ネジ(マウンティングスタッド)
https://www.easy-measure.co.jp/ctc/option_cat/mounting-stud/
・平面磁石 ※吸着力別に6種類
・曲面磁石 ※吸着力別に10種類
https://www.easy-measure.co.jp/ctc/option_cat/magnet/
・モータフィンパッド(4種)
https://www.easy-measure.co.jp/ctc/option_cat/motor-mounting-pad/
無線振動監視WASABIでも現場に合わせて、取付オプションを選択できます。
ネジ(マウンティングスタッド)、平面磁石、曲面磁石を揃えているので、現場担当者が容
易に設備への設置を行うことができます。
まとめ
用途や設置環境に合わせて最適な取付方法を選定することで、高精度な振動監視を実現し、設備トラブルの未然防止につなげることができます。